南房総白浜 季粋の宿 紋屋トップ > 気持ちはいつまでも新米・女将のひとり言

1999年10月10日 日本初・旅館の女将によるメルマガ配信開始。

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2013年 4月23日
第323号

◆ 一人での利用 ◆


紋屋では、かなり前からお一人のお客さまも受け入れています。

以前は、それこそ女性の一人旅は自殺の可能性があるということで、

敬遠されがちでした。


   しかし、それは昔の話。と思いきや、お客様の話では、

   いまだに一人旅の窓口は小さいそうです。 



紋屋では、お正月や連休、ゴールデンウィーク・お盆・

オンシーズンの土曜日を抜かせば、いつでもおひとりでも承っています。

女性の一人旅のプランもあります。


   しかし最近、特に多いのが一人旅に限らず、

   素泊まりや1泊朝食、もしくは1泊夕食の需要です。

   旅館は、料理を食べて本当の価値がある。

   と私たちは実は思っているので、かなりの驚きです。


ビジネスの方はまだわかりますが、

そうでもないように見える方も大勢いらっしゃるのです。

この辺りは、夜は早く店が閉まり、食べるところはありませんと表示しても、

それから食べに出かける方もあります。


たいがいは、コンビニあたりで買い込んでお越しのようです。

宿では、決してお料理代は高くないと私は思います。

ラーメン1杯でよい、パン1切れでよいという方は、

泊れればいいのでしょうか?



安い宿は、白浜町内に大型ホテルがたくさんあります。

1泊2食の低料金バイキング。

そのほうが得策のような気がするのですが。


   「何をしにいらしたのですか?」と聞きたくなる現象です。

   大型ホテルが苦手で、部屋でゆっくりできて安くて、

   と思うのでしょうか? とにかく不思議です。



暇な日は、少しでも売り上げになればこちらはありがたいですし、

素泊まりは特に気が楽です。


最初は、館山市内で大型の会社が倒産しその建物をすべて撤去するのに、

工事関係の方が多いのだと思っていました。

確かにそのようなお姿の方が多く見られました。


でも、そういう関係の方々ばかりではなく、

まだ年若い男女のグループであったり、

ふらっと来たという感じの若い男性一人だったり、

完全にどこから見てもビジネスというタイプの方も。


   ありがたいながらも不思議です。



また、一人旅ではないのですが、

古い和室の2階和室が意外と売れるのも不思議です。

値段しか見ないのか?

そこは見逃して、後で部屋が古いのが残念でしたと書かれると、

古い和室を選んだのでは?と思います。

それで、最近少し書き方を変更しました。


世の中に多くのマーケットが広がっている。

それに気が付くか、気が付かないか。



話はそれますが、私の母はもう認知症が進み、

せっかく新しくしたお風呂場も使い方がわからず、

洗濯機も新しくしたら、使い方がわかりません。


   確かに、最近の電気製品は高齢者向きではないかもしれません。

   携帯電話のらくらくフォンのように、

   らくらく洗濯機、らくらく風呂装置などがあったら、

   売れるかもしれません。


若い人たちよりも、高齢者が多い日本。

列車やバスなども全席シルバーシートにしたほうがいいですよね。


そういう意味では、紋屋も段差だらけですし、

建物の構造上、エレベーターがつけられないので、

体が不自由な方や、高齢者への配慮はなかなか難しいものがあります。



それでも、すいている日ならばできることはある。

ぜひお越しくださいとあまり言えないのが残念ですが、

もしかしたら、

考えればなにかもっともっとできることはあるかも知れません。




   本日お電話いただいたお客様は、

   お母様が車いすで、普通のお食事もとることはできず、

   まったくご自分の力では動けないという方でした。


それでも、ご家族と一緒に旅行に出かけるだけで気分も変わり、

楽しいのだそうです。


いたれれり尽くせりとはいきませんが、

なんでもバリアフリーになっていて、特に手を貸す必要がないよりも、

手と手をご家族同士でつなぐことが良いスキンシップになるかもしれません。


だんだん高齢になってくると、人間、赤ちゃんに戻っていく部分もあります。

そのようなことにも、

少しはお手伝いができたらいいなと思う今日この頃です。



寒暖の差が激しい日が続いています。

お体にお気をつけてお過ごしください。



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◆素顔の女将◆

本来、このメルマガは隔週配信だったが、ここのところ月一になっている。

本人いわく、

  「もう14年も書いてるんだから、毎回毎回新しいネタがないわよ」

でも今日は、1号から読んでいるというお客様がご来泊。

今後も頑張って書いてね。

                             (by aruji)
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