- 口コミは主観です
◆ 口コミは主観です ◆
お正月早々に、食べログの偽口コミの話が、ニュースをにぎわしていました。
もう数年前からやらせの口コミは存在しており、専門の業者ではなくても、
自分の店の評価を高くしようと操作しているところは
ずいぶんとあるそうです。
それを信じてその店に行く方々は被害者ですが、
そろそろ口コミというものがこの世に出て長くなりましたから、
店のレベルを探る手段を、替えてみるのも一つだと思います。
昔は口コミなどというものはなかったので、
何かと店自体が作ったホームページそのものを、実際よりも良く作り、
騙したもの勝ちと言う感じが確かにありました。
私はそれが大嫌いで、紋屋のホームページに「お許し下さい」
という、紋屋の至らない点を載せたページを作りました。
その当時、マイナス情報を載せることは結構画期的であり、
同業やネット関係者のみならず多くの方々が、
そんなことまで書いて大丈夫なのかと心配しました。
今は、口コミでなんでも書かれてしまう時代なので、
悪いことを隠しても無駄な努力の部分もありますが、
その「口コミ」なるもの、すごく人に寄って千差万別だと思いませんか?
男女の違い・年齢・職種・気分でも大分違いがあると思います。
旅館においてはまず、その方がどの程度の頻度で、
どのくらいの宿泊単価の宿に宿泊をしているか、
ということが非常に大きな問題です。
宿泊経験が浅いほど、
高単価旅館とごく普通の単価の旅館を平気で比べられます。
それと訪れたときのシーズンと言うものもあります。
前回は鮑が出たのに...というのも、シーズンに寄ります。
食事に関してはまさしく好みですし、
100人いて100人が気に入る食事なんて、
あり得ないと思います。 味の好みは10人十色。
食事スタイルその他、育った環境によるところが多いと思います。
結婚したら目からうろこなんて事は良くある話ですよね。
一般家庭では蛍光灯の家が多いと思いますが、我が家は白熱灯です。
主人が蛍光灯を嫌うのです。いない部屋は電気が消えています。
夜は、足元灯が灯っています。
最初は暗い家だなと思いましたが、
今ではそうでないと落ち着かなくなりました。
紋屋の廊下が暗いと「陰気だ」と時々書かれますが、
それも宿泊体験と生活習慣の違いなのではと思うのです。
旅館やホテルでは、
あまり明るくしすぎないほうが落ち着いた雰囲気になります。
口コミの評価が良い方が多ければ、
ある程度信用できると今までは思っていらしたでしょうが、
偽業者が悪質な偽評価をネットで上げるとなると、
直接何度か電話をしてみるとか、
実際に泊まった知人の話を聞くとか、
本当に知りたい情報は、ご自分の勘と経験が頼りな気がします。
主観が強い口コミですが、アンケートにしてもクレームにしても、
意味不明な思いこみで、恨みがこもっているようなものは、
いかがなものでしょうか。
ネットは投稿が簡単な為、
尚の事もう少し冷静に投稿していただきたいと切に願います。
先日、紋屋に残ったアンケートで
「女将が名乗りもせず、女将だと分かるだろうという感じが嫌だった。」
と書かれました。
私は、その方の部屋にも食事処にも行っていません。
チェックインのときにお目にかかっただけです。
チェックインのときに、「女将でございます」なんて名乗る人はいません。
まして、女将だと分かって欲しいとも思いません。
意味が分からないだけでなく、非常に不快でした。
紋屋のアンケートは、
『今後皆様により良いおもてなしをするために、
熱いメッセージをお願いします。』 となっているのです。
口コミでも同様です。
感じ方はいろいろで、主観ですから何を書くのも自由です。
でもそれを読む方は、どうか惑わされないようになさってください。
結局は、今の時代は正直であるのが一番です。
私も紋屋も正直です。
ご要望ご質問は、直接お問い合わせください。
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◆素顔の女将◆
家内が事務所で孫をひざに乗せて抱きかかえていた。
その孫に向かって私がいろいろあやしていると、
「ほら憲真、あるじーじ(注:私のこと)見てごらん。面白い顔だねぇ~」
と、孫をあやしてくずした顔をおちょくる。
あのねぇ、あなたに向かって面白い顔をしてるんじゃないからね。(`ヘ´)
(by aruji)