旅館のフロントは、昔は帳場と呼ばれました。時代劇で見るような、文机を帳場格子で囲まれたものです。それが旅館の規模が大きくなり、ホテルのように靴を履いたままで館内に入り、フロントで記帳する合理的なスタイルが主流となりました。

そこで紋屋では、日本旅館の伝統とホテルの合理性を取り入れ、フロントのローカウンターで座ってのチェックインをお願いしています。ローカウンターの奥には、半長円に切った飾り床が季節によってその意匠を変え、日本の四季の歳時・風情を表現しています。(byあるじ)

旅館のおもてなしのはじめは日本茶とお茶菓子。それももちろんご用意致してございますが、紋屋ではまずウエルカムティーをお出ししています。

授乳中のお母様もマタニティーのお客様にも安心なノンカフェインの黒豆茶。器も敢えて、ティーカップではない形にしてみました。(byあるじ)

日本人の暮らしには、お香が深く根差してきました。着物やお部屋に焚き染めて、香りを楽しむ事を「空薫(そらだき)」と言います。茶の湯では、炉の季節には練り香を、風炉の季節には香木を焚いて、客をもてなします。

紋屋では、特に「日本香道」から取り寄せたお香をフロントの香炉で焚いております。ほんのりと漂ってくる良い香りが、旅先での疲れをふっと和らげてくれる和風のアロマテラピーです。(by あるじ)

ゆったりしたひとときに、潮騒の音を聞きながら、ゆったりした気分にさせる活字に触れてみるのも、日頃の喧噪から神経をほぐしてくれるのではないかと紋屋は思っています。

そこで、ロビーラウンジの片隅に置いた「ひぐらし書物棚」には私の好きな本を並べてみました。

本当にわずかな冊数ですが、そんな私の思い入れの書物棚です。(by あるじ)

大げさでなく、世界中に読者のいるメルマガ「新米女将のひとり言」は、旅館の女将による日本で初めてのメールマガジンです。

バックナンバーをロビーラウンジにご用意いたしました。ロビーで目を通されて、ご自分のお若い時を思い出したとわざわざお声をかけていただいた方など、思いのほか好評です。

 館内でのひとときに、軽い読み物としてお目をお通しいただければ幸いです。(by あるじ)

嫁いできた女将は、昔のパンフレットは好きではありません。その後、新たにパンフレットを作る事になり、今回は全面的に女将に一任し、彼女が考えるパンフレットにしました。その結果出来たのが、世にも珍しい(笑)紋屋のパンフレット。

施設の写真は小さく、一面はほとんどが文章。そこには紋屋の考えるおもてなしや お料理に付いてかいてあります。もう一面はイメージのカット写真のみ。しかも広げると 折り目の一部がポップアップしてきます。かなり個性的ですが、私達は気に入っています。こんなパンフレット、いかがですか?(by あるじ)

大浴場は、ホテルには無い日本旅館特有の「文化」です。でも最近、よくお聞きするのが、「せっかく体を洗ってキレイにしてきたのに、ご自分のスリッパがどれか判らないのは、イヤ!」というお声。

そこで紋屋では、昔使っていた下足札を浴場にご用意しました。ご自分のスリッパをクリップで挟み、同じ番号の札を持って脱衣場へ。こうすれば他の方が間違えてスリッパを履くこともないでしょう。ご使用後は、クリップと番号札を一緒にし、元の場所へ戻して下さい。(by あるじ)

各お風呂場に給水機を置くことも考えました。しかし、紋屋の良さは自然です。雄大な太平洋をご覧になりながらくつろいでいただいたり、書物棚の書籍に目を通しながら、ご入浴後の火照りを冷ますことの方が、よほど紋屋らしさを満喫して頂ける。また、男女別々のお風呂に入られても、夕涼みがてらロビーラウンジでお待ち合わせにもご利用いただけます。

そこでご用意致しましたのは、手作りのオリジナルしそジュース。「しそジュース」って、どんな味!?と怪訝に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、甘酸っぱい紫色のジュースで、体にも良いとか。お好きなだけどうぞ。(by あるじ)

玄関前の大きなお花は、私が着付け教室で知り合った草月流の先生にお願いしています。以前は、館内60ヶ所を越えるお部屋や廊下等に飾るお花を、私と母が手分けして全て生花で生けていました。(ディスプレー用には一部作り物もございますが) 今は任せられるスタッフがいるので、安心しています。

お越しの皆様のお心がお花によって、少しでも癒されると嬉しい限りです。(by 女将)

小さな赤ちゃん連れのお客様は、みなさま大変です。

  お子様をおんぶしながらのお食事。
  何連泊かと思うほどの大荷物。

そうしたご不便を、お越しのお客様お一人お一人にお伺いして、少しずつ赤ちゃん連れのお客様用のグッズをご用意してまいりました。お気軽のご利用下さいませ。(by 女将)

足が痛い方、腰が痛い方に とっては、一度畳に座ってしまうと、立ち上がるのに苦労します。また最近は、 和室での生活が減っていますので、椅子が無い事に違和感を覚える方もあります。

個室風ダイニング・月の座でしたらイス席ですのでご不便はないのですが、小さなお子様連れや大人数さまでは日本間になります。そうした事を考慮して、和室用のイステーブルをご用意致しました。足のご不自由な方、 腰の痛い方は、お申し付け下さいませ。(by 女将)。

女性は下半身を冷やさない事が大切なのです。靴下一枚でものすごく身体の保温具合が変わります。たとえ半纏を羽織ってもソックス有りと無しでは大違い。費用は掛かっても、せめて女性の方だけにでもという思いを込めて、お出ししています。

今時はかえって珍しいMade in Japan。障害者の方が一生懸命作っているもので、100%オーガニックコットン製。履き心地も抜群です。是非その効果をお試し下さいませ。(by 女将)

紋屋には、ゲームセンターはございません。ですから、旅先でそれが無いと収まらない お子様には、残念ながら不向きな宿です。その代わり、ご家族で楽しめる テーブルゲームを各種ご用意いたしました。旅先では、たまにはテレビゲームから離れて、皆様で楽しまれてはいかがですか。

「久し振りに、夜遅くまで皆で盛りあがった」とおっしゃっていただけるお客様も多く、 きっと良い思い出になるはずです。そんな思い出作りも、宿屋の仕事。思い出旅館 になりたいと思っております。(by あるじ)

伝統的な日本旅館のおもてなしの中に、「モダン和風」の紋屋ならではの新しいおもてなしを加えました。旅はささくれ立った現代人の心を静めてくれます。「香り」でもヒーリングを体感していただきたいと思い、アロマランプのお貸し出しをしております。

女将が楽しみながらブレンドした3種類の香り(「クオリティ- オブ スリープ」「やさしい時間」「夢の花」)をご用意致しました。お香と違って煙が出ませんので、むせる事もございません。アロマの香りに包まれて、どうぞごゆっくりお休みださい。 (by あるじ)

簡易リフレクソロジーとも言える、紋屋のオリジナルサービス。

春のお花畑巡りや夏の海水浴、灯台周辺の散策など、白浜では戸外の楽しみもいろいろあります。でも長時間歩かれると、足の疲れもつらいもの。旅疲れ・歩き疲れのお客様の為に、わずかですが足の裏用の冷却シートをご用意いたしました。

お休み前にお張りになり、今日の疲れをお取りいただければと思います。(by あるじ)

南房総白浜は千葉県の最南端。紋屋も雄大な太平洋に面して建っており、眺めも素晴らしいのです。ただ、海岸べりなので潮風が強い日もよくあり、そんな日は、駐車中のお車が海の塩でうっすら汚れてしまうことも。

洗車もままならないので、濡れタオルと乾いたタオルをご用意してございます。ご自由にご利用下さいませ(by あるじ)

車などに乗ってから、カーナビやチャイルドシートのセットをなさる方も多く、お客様のほうから、「もう結構ですよ、中へ入っていただいて。」と言われる事も昨今はしばしば。いつまでも側で立っていられるのは、気ぜわしく感じられるのでしょう。

ですから、お荷物の多いお客様のお荷物をお運びしても、原則としてご出発になるまでのお見送りを、紋屋では社員に奨励しておりません。

“手抜き”などではなく、これも“おもてなし”であると考えておりますが、いかがでしょう。(by あるじ)

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