◆ 人とのつながり ◆

よく出かける美容院や病院、百貨店のなかの各店を、
皆さんはどのように選んでいらっしゃいますか?


     私にとっては、やっぱり場所です。

     自分が出掛けやすい場所にあること。

     技術が確かなこと。

そのふたつだけで選んでいる事も少なくありません。


でも、本当はそれにプラスして、
そこにいる人たちとの会話や交流がものすごく満足感に影響する。

それはいつも改めて思う事です。


私は長年お世話になっていた、あるお医者さまを、
転勤があるたびに少しくらい不便でも、追いかけて治療を受けていました。

信頼していたからです。

でも、その先生がさすがに遠くて追いかけられない土地に移られてからは、
仕方なく場所だけで選んでいます。


足が悪い私には、一人で列車に乗って行ける場所と、
あまり多く歩かなくて済む駅から近いという条件が必須でした。

     以前お世話になっていたその先生は、

     ご自分の奥様が生きるか死ぬかの瀬戸際でも、

     私が具合悪いと毎日電話を下さいました。


今の先生は、悪い方ではないと思いますが、会話が少ないのです。

患者の話をゆっくりうなずいて聞いてくださること。

ご自身の感情も少しは出して、
笑ったり、時には怒ったりしてくださる方のほうが人間的です。

それがないので、いつも診察はすごく早く終わり、
特に風邪やインフルエンザが流行っていなければ、
いつもとてもすいています。


     ゆっくり会話なさる先生がいらっしゃる病院は、

     たいがい人気があってすごく混んでいます。


その医院は、待ち時間が少なくてすごく楽。

それはいいのですが、
なんとなく消化不良みたいな気分が残るのです。

病気と言うものは「病は気から」と言われている通りに、
その人の性格や仕事の内容、様々な周りの環境などが強く影響するのです。

     そのためにも、日常の会話が大事なのです。



私の足の治療は、3箇所も通っていますが、
メインでお世話になっている先生も、
最初は、あまり信頼できないかもと思っていましたが、
いつの間にか心が通うようになり、
最近、先生は私の性格も周知なさっています。

急に具合が悪くなっても、
(『日本の名医』と言う本にも登場する方なので混んでいますが)
たいがい予約なしで入れてくださいます。

なので、出かけた後はほんの少しの時間の治療なのに、
消化不良にならないのです。



美容院も普段忙しい私には、立地が一番。

時間がかかりますし、頻繁に利用します。

技術も信頼できなくては困ります。

時間に余裕がない時にうまく調整し、
ほかの担当者に一部をお願いしている間も、
目を離さずにいてくださること。

もちろん、最初から最後まで全部担当の先生がなさってくださるのが
一番でしょうが、ほかの方々との気軽なおしゃべりも結構楽しいもの。


     自分から心を開いて、

     店の方々と接するのも大事なように感じています。



百貨店や各店舗の店員さんとの語らいは実に楽しいものですが、
「心」あることが大事。

単純にほめればいいと思っている方が多いような気がします。


心ない「ほめ」は、単純なごますりになるので、
客側はいやな気持ちになります。

それが出始めると、私はもうその店には行きません。

最近の若い店員さんたちは、
妙に鼻に掛けた「いらっしゃいませ」をいうので、
それだけでげんなりすることもあります。

私だけでしょうか?



接客業でなくても、人と接することがない場所は少ない。

人と人が接するときは、ほんの一瞬であっても、
機械的ではない印象に残るその時どきであってほしい。


私は、機械的な対応がどうも好きになれないのです。

市役所など公務員系の方々も、非常に事務的なことが多いです。
公務員は、公僕の立場にある職員さん。

それを意識している職員さんは、どれくらいいらっしゃるのでしょうか?

市役所の住民課など、ひどく事務的です。笑顔なんて先ず皆無。

手数料を取っているのに係わらず、その対応はひどいです。


私が以前住んでいた東京都下の昭島市は、私が知っている限りでは、
もっともにこやかで温かい接客が出来る職員さんが多いと記憶しています。

本当は、それが普通のはずです。

どこの市役所でも、そのようであって欲しいですね。



紋屋のあるおなじみ様は、保育園の園長さんでいらっしゃいます。

もちろん公務員さんです。


     そこの保育園では、有名ホテルのコンセルジュを呼んで、

     「NO」と言わないサービスについて講演があって、

     職員さんが学んだそうです。


それには少し驚きましたが、今は、そういう時代だと私は思います。


以前にも輸送業に関しては書きましたが、
どんな職種でも、人と全然接しないという仕事はあまりないです。

今は、インターネットが普及し、
フェイスブックもすごい勢いで世の中に浸透しました。

昔の世の中とは違うと思いますが、
ネット上でなくても、結構この世間は狭いものです。


以前、売店においている品物の業者さんが、
ご実家が昔私の住んでいた家の目の前にある薬屋さんだったと
分かった事がありました。

前職で勤めていたとき、一人のお客様のご実家が、
紋屋の元従業員の隣の家の人だったということもありました。


     人はいろいろなところで、

     結局つながっているのだと、私は思うのです。



昨年「絆」と言う言葉が注目されましたが、(聖書ではありませんけれど)
隣人を愛し、人に優しく出来たらと思います。

昨年、大震災が発生し、まだまだ余波が続いているにもかかわらず、
人と人をつなぐ絆は薄くなりつつあると思います。

人とのつながり、大切にしましょう。


紋屋にも、今日お越しになるお客様と良い出会いを待っています。



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◆素顔の女将◆

ダイエットのために、朝以外、
甘いものやフルーツを取ることを控えている家内。

それを忘れていた母が、昼食時にスイカを出した。

     もちろん家内は食べないと言ったが、その後で、

    「でも、桃と洋ナシとビワとサクランボは食べる」と

     例外品目がゾロゾロ。

真剣にダイエットする気があるのかどうかは不明(笑)

                             (by aruji)

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